18/5/22 ダボ取り体験

ダボが付いてしまう理由

・品物を切り落とす時に、品物は回転してるから、外径から切られて行く。最後、重さに耐えられなくて折れた時の残りがダボ。

・背面チャックを使う場合は、ダボが付いてる方の端面を加工するのでダボは切り粉として切り落とされる。

・ダボは切り落とす品物とその次の品物の両端を繋ぐように出るが、次の品物側のダボは残らない。ダボが切り粉として切り落とされるように、材料を押し出して切り始めるから。

 

ダボが付いてると駄目な理由

・飛び出てる分、公差から外れている可能性がある。

・最終的に何の機械のどの部分になるかは組み立てる人しか知らないので、本当は付いてても問題無いかもしれないけど、一応取っている。図面書いた人の匙加減で、ダボ無き事と書いてくれてる時は良いが、無くて当たり前だろと、書いて無い場合もある。

・ネジ側のダボは、何かの中に差し込まれるので付いてても問題無いだろうと言う事で、取らない場合も有る。

 

ダボ取り(機械)の使い方

・先が丸まっていないか見て、刃物を研ぐ。

・機械に油を入れる。焼き付き防止。

・チャックは図面の寸法に合わせる。くるくる回すと溝が合うので押し込む。大きいネジみたいなの回して固定。その横のカチカチ合わせて微調整。カチッと止まった所より一個緩く(多分)固定。薄い品物なら二個前で固定など、微調整。薄いと潰れる為。

・刃物の高さ出し。品物(ダボ)の真ん中に刃先の高さを合わせる。刃先が低いと、中心から丸く削れない部分が出来てダボが取れない。刃先が高いと、刃の下の部分が当たって、摘まんだような山形がが残る。

・刃物の高さ出ししたらチェックの為に削って貰う。

・OKなら削って、ダボ取れてるか見る、厚さを計るのを10個して、OKなら連続加工。

・削った部分の厚さが公差の中央値になるようにする。(高さ出し以外はやって貰った)

 

ダボ取り一連の動作

①チャックに切り粉が付かないようエアーを掛ける。

②品物の、チャックの中に入る部分に切り粉無いか見る。

③品物をチャックに押し込んでレバー引いて固定。

④長手方向を近づける。

⑤回転させる。

⑥端面方向を近づけて挽く。

⑦❹❺❻の順で離す方に動かす。

⑧品物取って、肉眼でダボ取れてるかチェック。

 

注意点

・チャックと品物の間に切り粉が挟まったり、隙間が空くと、分厚く削れて公差から外れる。削ってる時に切り粉が多く出るので寸法計ってチェック。

・刃先を品物からしっかり離さないと、戻す時はスッと戻すので、渦巻きが付く。

・挽く時の速さで挽き目が決まる。一定速度で挽くと綺麗。

・個人的には、刃先を押し上げるイメージで挽くと一定に動く。長手方向の固定は、手の重さで固定。

・今回は端面を挽いたが、長手方向を挽く時は動かすレバーが逆になる。

・油は気が向いた時にちょんと塗り、ついでに切り粉も落とす。

 

青粉?について

・緑色の研磨剤。フェルト、研磨剤、品物をサンドイッチ状にして、フェルトをこの機械で回して品物を磨く。フェルトがもげてふわふわになった物と研磨剤が混じって漂い、品物や機械の周りに付く。